【雑記】私の恐怖体験2020

怖い話します。

とある金曜日の午後。今日は定時で上がって家で酒飲みながら映画でも観ようかなって思いながら仕事してたらお客さんから1件のメールが。『この前修正した所、直しきれてないゾ』と指摘が。めちゃくちゃ怖い話。

この日は上司が体調不良でお休み。一応チャットツールがあるため、そちらでその件を連絡した。

上司『気失ってました。内容見てまた気失いそうになりました。』

私も胃が痛いです先生……。いつもなら上司と一緒に問題を処理するが、今回は私ひとりで処理しなきゃいけない。休日出勤は確定したが、とりあえず今日のうちに進めるところまで進めなきゃと残業してたら退勤時間が23時になった。めちゃくちゃ怖い話。

あーーーーー疲れた。最寄り駅降りたら死ぬほど雨、大豪雨。幸い折りたたみ傘があったけど雨が強すぎて、膝から下が全部濡れた。ツイてない……。

シャワーを浴びてサッパリしたら小腹が空いた。時間は既に深夜1時だったが、腹が減っては何とやら。カップラーメン食べようと思って電気ケトルに水入れたろ、

気失いそうになりました。

タイトル回収。色んな意味で世界でいちばん熱い夏始まりました。プリンセスプリンセスってかブリンセスブリンセス。

一人暮らしして1年半。未だに出くわしたことがないゴキブリと邂逅。北国生まれなのでコイツにはとことん縁がなかった。

まさか電気ケトルの中に居るとは。実家からガメてきたティファールなんだけどもう用済みかな。しかし電気ケトルの中だったのは不幸中の幸い。床の上で1on1になった状況を想像すると実にBADである。

あと不幸中の幸いであるもう1つの理由は煮て殺せること。とりあえず電気ケトルの注ぎ口から水を注いでティッシュで口を塞ぎスイッチオン。

勝った。頭の中にはUCが流れていた。（実際にはEXILEのChooChooTRAINを流して舞い踊っていた）

ゴキブリという生物はどうやら熱湯に弱いらしい。確実に殺せる。“ゴキブリを煮る”という世にも奇妙な体験をしているが、死んでくれればそれでいい。この後5回ぐらいスイッチオンした。『シ・ン・デ・ク・レ』のサイン。

とりあえずゴキブリが死んでいるかどうかを確認したいのだが、見た目が気持ち悪いがゆえにもう視界にも入れたくない。電気ケトルの蓋を開ける勇気が皆無。もしかしたら蓋の裏側に張り付いている可能性だってある。その考えに苛まれている私は、蓋を開けるか開けないかを10分悩み抜いた末に、

開けずに寝よう。

ゴキブリが生きているのか死んでいるのか分からない、いわゆる『シュレディンガーのゴキブリ』状態のまま、闘いは翌朝へと持ち越された。

電気を消して布団に潜るが、その変にゴキブリが居そうな気がして寝付けない。“1匹見たら30匹はいると思え”という誇張した言葉が有名だが、実際にエゲツない繁殖力があるためそこら中に隠れている可能性はある。

エアコンの微音ですら怖くなったので、落ち着くためにAimerのアルバム「BEST SELECTION “blanc”」を流した。

この曲が流れた時は、思わず涙で枕を濡らした。

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翌朝、電気ケトルを持った私は近くの公園に来ていた。

ここでなら水を捨てても問題ないし、ゴキブリも処理出来る。小さい水路みたいなところがあり、その近くに電気ケトルを置いた。

意を決して、電気ケトルの蓋を開けた。と同時にダッシュで電気ケトルから離れる。恐る恐る近づき中を確認すると……

水だけが入っていた。

？？？？？？？？？？？？？？？？？？

えっ？？？？？？？？？？？？？？？？

ゴキブリって煮ると溶けるんすか？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？

私の中では「生きている」or「死んでいる」だったのにまさかの「そこにいない」という第3のパターン。あの時に電気ケトルの口は塞いだはずなのにどうして……。そしてもし仮に何らかの隙にゴキブリが逃げ出したとすれば今頃……。

どこにいるの……？