【雑記】深夜的ラジオノススメ(Part.2)

前回はコチラ。今回もおすすめの深夜ラジオを紹介します。

c7-4gen.hatenablog.com

 

 

 

 

【よふかしのうた】Creepy Nutsオールナイトニッポン0

放送局:ニッポン放送

放送時間:毎週火曜日27:00~28:30

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日本一のラッパー・R-指定と世界一のDJ・DJ松永によるユニット、Creepy NutsによるANN2部枠のラジオ。もともと曲が好きで聴いていたが、オードリーANNを聴き始めたタイミングでラジオの存在を知り、そこから聴くようになった。ヒップホップユニットではあるが、ほぼ芸人ラジオ。90分の間に笑いどころが何発も挟み込まれており、個人的には電車で聴くのが一番ツライ番組。

 

■このラジオの特徴

まずDJ松永の吠えっぷりがスゴイ。吠える吠える。一度喋りだすと止まらずに早口でまくし立てるのが面白い。相方のRの制止も振り切って喋り続ける姿は、『だがそれでいい』の歌詞にある“まるでお前は暴走機関車”そのもの。対するR-指定は、MCバトル培ったであろう巧みなアンサーを松永に返す。松永に引きずり回されているようでしっかり操縦桿を握っているそのおかげでこのラジオが成立している感じがある。2人とも頭の回転が速いためか、面白ワードがポンポン出てくる。

トークは基本2人の掛け合いで、ライブ・デレビでの出来事、地元の話、先輩ラッパーの話などのエピソードトークから、本業であるラップ・DJ・Hiphopカルチャーについての熱い話、10割ウソのパラレルワールドトークなどの架空のトークなど色鮮やか。特に架空のトークは聴きごたえがあり、パワーワードが連発。もし「韻」が通貨だったら……をテーマにしたトークでは、「お年玉は高校生なら5000韻」「韻踏まざる者食うべからず」「バ韻トさせなきゃいけない」「三菱UMB韻行」「事故っちゃって示談韻が必要」等のパワーワードが飛び出した。こんな話を20分以上続けてるのがもう狂気。この手の話はRが得意で、巧みなワードセンスで世界観を作り込んでいく。

また、リアクションメールを送ってくるリスナーのレベルも高い。松永をボッコボコにイジるメールや、ウソトークの世界観に便乗したやかましいメールが番組に花を添えまくってるし、このメールを読む松永の読み方が異様に上手い。なんなら読み方だけで笑わせにきているところもある。 

 

■ラジオ愛

松永は「オードリーANN」を初回から聴いているほどのヘビーリスナーであり、Rも「山里亮太の不毛な議論」のヘビーリスナーである。彼らのラジオに対する熱量は高く、それは本業の曲作りに表れている。

  • 月曜ANN1部を担当する菅田将暉からのRイジリを引き金に始まった、4週にわたる激しいラリーの末、半年以上の歳月をかけて誕生した菅田将暉とのコラボ曲『サントラ』
  • オードリーANN10周年ライブの公式テーマソングとして書き下ろされ、春日がかつて20年間住んでいたむつみ荘を舞台に、オードリーANNでの傑作トークがMVによって実写化された『よふかしのうた』
  • 若林・山里による漫才ユニット「たりないふたり」をサンプリングして、Creepy Nuts自身のことを歌詞に落とし込んだ『たりないふたり

さらにリリースするCDの形態には「ラジオ盤」なるものが存在し、曲と曲の間に長尺のトークが挟み込まれているほど、Creepy Nutsにとってラジオは切り離せない存在となっている。

 

■伝説の神回

今もなお伝説の神回とファンの間で語り草になっているのが、ロンドンで行われた世界一のDJを決める大会「DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIPS 2019」で松永が優勝した直後の放送。この日は有楽町にいるRがロンドンにいる松永と電話と繋いでの放送となった。

電話を繋いだ開口一番、「どうも世界チャンピオンですぅ~」とアクセルベタ踏み。大会の様子についてトークした後、Rから「大会終わってからこの放送まで日本に帰ってこれたでしょ?」と疑問が呈される。だが、“今なら何でもできる”という理由で「今からロンドンでエド・シーラン探そうと思ってます」「世界チャンピオンなのでエドの方から寄ってくる」と発言。雨のロンドンでエド探しの旅に出るのだが、これがとんでもない結末を迎える。マジで腹抱えて笑ったので、ぜひ見てほしい回のひとつ。

 

 

 

【倫理観ゼロ】さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ

放送局:TBSラジオ

放送時間:毎週土曜日27:00~27:30

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「才能が霞むほど下品」と評される大阪出身のコンビ。かつては賞レース決勝戦常連であり、キングオブコント決勝進出は史上最多の6回。またコントを主軸に置きながら、M-1グランプリ決勝にも進出した。放送2年目、30分番組でありながら強いインパクトを残し、数々の神回を生み出している番組。通称タダバカ。

 

■このラジオの特徴

基本的にゲスい話と下ネタと東ブクロイジリで構成される。また、一般のリスナーや東ブクロのセクレなどが当たり前のように出演する。森田がかなりの策士であり、東ブクロをめちゃくちゃに追い込む。そんで追い込まれた東ブクロのツッコミもキレがよくて面白い。ラジオというよりはさらば自体の強みになるのだが、企画力がエグイ。逆境、ピンチ、ハプニングをすべてひっくり返してエンターテインメントに昇華させてしまうのが、神回を数多く生み出している理由なのかなと思っている。あと個人的に森田の悪魔みたいな笑い声が大好きです。

 

■企画力

先ほども挙げた項目だが、数ある芸人の中でも頭一つ抜きん出ている印象がある。やったらアカンことのギリギリのラインを攻めていくバランス感覚が凄まじい。

東ブクロが引っ越す直前に『さよならブクロ荘』と題して、実際にアパートで収録。これはオードリーANNで春日がむつみ荘から引っ越す直前に行われた『さよならむつみ荘』の図式を丸パクリした回であり、名物コーナーのしんやめまで丸パクリした。神回。

東ブクロ例のスキャンダルで炎上した週の回。冒頭に謝罪から始まり、一体どうなっていくのかと思われたが、森田から「相方にはめちゃくちゃ説教した。ただ、リスナーも楽しい放送を待っているはずなので通常通りラジオをやる。」という旨の説明があり、この日は名物リスナー数人が電話出演で番組を盛り上げた。この日は真裏の時間帯でR-指定率いるグループ、梅田サイファーが土曜ANN2部を担当(土曜ANN2部は週替わり枠)。これになぞらえて、名物リスナー間で「ちょっとエロかった体験談をフリースタイルダンジョンっぽく言う」という裏番組を意識した企画を決行。ANN側のハッシュタグは『#梅田サイファーANN0』であったが、これに対してこの番組では『#梅田カウパーANN0』を付けてツイートしてくれとリスナーに呼びかけ。見事トレンド入りを果たし、同時間帯にANN0のハッシュタグが2つ並ぶという通常ではありえない現象が発生した。

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その結果、2週間後に梅田サイファーから、R-指定をはじめ他数人がTBSラジオに殴り込みする形となり、放送局の垣根を越えたコラボが実現した。神回。

ラジオとは別になるが、YouTubeで出している動画もこの企画力が前面に出たものがほとんど。「ヤフコメから芸能人を当てるクソコメイントロドン」「人間ドック大富豪」「曲調が全部似ている花田優一の曲でイントロクイズ」「花田優一本人を呼び出して抜き打ちTHE FIRST TAKE」などなどマジでハズレなし。ただしゲスい。

 

■ラジオクラウド

ラジオクラウドとはTBSラジオで配信されているアプリ。過去の放送回やおまけパートなどが無料で聴けるのだが、このおまけパートが異様に長いのが、この番組の特徴である。他の番組は5~10分なのに対して、30分前後というほぼ本放送と同じ長さとなっているケースが多い。もはや実質1時間番組である。また、前述した梅田サイファーコラボ回ではおまけパートが1時間という超大作となっている。タダバカを聴くならこちらも必聴。

 

 

 

ラスト2番組の紹介はPart3に続きます……。