【雑記】和式トイレとかいうあまりにも愚かな便器

私は4月から社会人になる。そのため、入社前の健康診断を受けなければならない。健康診断なんて学校でしか受けたことがないので、病院で受けるのは初めてであった。

とりあえず何度も行ったことがある近くの小さな病院に連絡。健康診断を受けられるのか聞いてみたところ、歯以外の項目は受けられるとのこと。かかりつけの病院で受けられるのは非常に安心できることである。電話では「7000円掛かる」「トイレは健康診断当日の朝にしても別に構わない」「朝食は抜いた方がいい」ということだけ聞いて私は健康診断に臨んだ。

当日、受付に行くと受付の人から「○○さんですか？」と言われた。十数年通っているので顔は覚えられている。「あっ、ハイ」と保険証と診察券を渡して、それと引き換えに尿検査用の紙コップを受け取った。トイレへ向かった所で事件は起こった。

和式便器しかないのである。

どこを見ても小便便器と和式便器しかないのだ。

そこに洋式便器はない。

小便便器3つと和式便器1つしかない。

何度でも叫ぶよ、和式便器しかない。

十数年通っているのに初めて気付いたよ。

Twitterで「和式便器を使えるor使えない」でアンケートを取ったところ、使えない人はやはり一定数存在した。私も使えないタイプの人間である。生まれた時から洋式便器がある環境で育ったため、幼い頃から意識的に和式便器を避けるようになっていた。こうなると完全に和式便器が使えなくなるため、例えウンコがしたくても和式便器しかなかったら我慢するという選択肢を選ばざるを得ないのである。本当に使えない。足首まで下ろしたズボンとかパンツに絶対ウンコ付くやんあんなの。

和式便器しかない恐怖に打ち勝たねばならぬ。私は個室に入ると紙コップを置き、ズボンとパンツを足首まで下ろしフルチンになったのである。20歳児の完成である。さて、尿を採取しなければいけないが、しゃがむとチンチンが上手くコントロールできない可能性がある。そこで今回は立ちションスタイルを採用。便器とチンチンの距離は脚の長さ分。便器にホールインワンさせるのは使い慣れない私にとって少しハードル。しかし気持ちは完全にプロゴルファー・石川尿である。何としてでも入れてやる。どうでもいいのだが、尿を採る前に「先にちょっと出す」のが私のポリシーである。さて、出しますか〜

は？

いやいや、お前さあ……。この世に生を受けて20年。嬉しい時も悲しい時も病める時も一緒に連れ添ってくれたはずなのに。何なの？このエグいカーブ。マエケンかよ。

動揺しつつ、無事紙コップに放尿。石川尿になれなかった20歳児はフルチンのまま、心の中で泣きながらトイレットペーパーでアウトオブ便器した尿を拭き取りトイレへ流した。

今思えば別にこれ小便便器でも良かったじゃん……。自らイバラの道を歩んだ男の話でした。