【雑記】人間が虫に支配された10分間

これ半月前ぐらいの話になるけど、電車の車両内にデカめの虫がいて乗客(私含む)が混乱した。ちなみに私は大の虫嫌い。

 

ご存知の方もいればそうじゃない方もいるかと思うけど、田舎の電車ってドアの横に開閉ボタンがあるんですよ。

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※参考画像

 

このボタンを押して乗客はドアの開け閉めをするわけ。開けっ放しにすると、夏はガンガン虫が入ってきたり冷房の冷気が逃げちゃったりする。逆に冬だと雪と冷気が車内に入ってきてもうバカ寒いわけだこれが。

新幹線の通る駅だと県外・外国の人が閉め忘れることが多々ある。まあ仕方ないと思う。知らないんだもの。そういう時は周りの知ってる人間が閉めてあげればいいわけで。

 

 

でも、いるんすよ。明らかに知ってるのに閉めていかないヤツが。開けたら閉めてけバカヤローって言いたくなる。じゃあお前らトイレした後チャック閉めねえのか?って話。違うだろ?トイレしたら当然チャックは閉めるよな。ちなみに俺はたまに閉め忘れる(聞いてないw)

そういう人のせいで虫が無賃乗車するんだよ。そして無賃乗車した後に天井に張り付いて、ガッタンガッタンという電車特有の揺れで落ちてきたのがそのデカめの虫(5cmくらい)です。5cmくらいって小さいように聞こえるけど十二分にデカい。

 

もうね、発狂モンですよ。突然私の目の前に落ちてきた。心臓止まって声出なかったわ。何なんだよお前。そのポンコツ忍者の登場シーンみたいなのやめろ。落ちこぼれるな。ずっと天井に張り付き続ける優秀な忍者であれお前は。

隣にメガネの男子高校生、向かいにサラリーマンっぽい50越えた感じのオッサン、そして私。3人ともその虫に視線釘付け。なんかその虫の姿が、メスのカブトムシみたいな形で蛾のような柄っていう奇妙な見た目してて、もう無理だった。きっしょ〜って思ってた次の瞬間、

 

ブィィィィン!ブィィィィン!

 

クッソ不快な音立てて高速飛行してきやがる。やめてくれよ。とりあえず車両先頭側を右往左往。元気いっぱいかよ。その虫が男子高校生目掛けて飛行して行ったら、彼は思わず立ち上がって車両真ん中に避難。この動きで乗客全員が何か異変に気づく。その間も虫は勢いよく飛行。若い兄ちゃんも思わず車両の隅っこに避難。

そんな中、車両真ん中にいる男子高校生が携帯で動画を撮り始めた。Twitterにでもアップするつもりなのか?……いやいや!撮ってる場合じゃないでしょ!虫来るたびにビクビクしてますやん!逃げてよメガネ!などと心の中で突っ込みながら私も車両の隅っこに避難。

 

そしてここから数分の膠着状態。飛び続ける虫vs虫を見続ける乗客。もう虫嫌いからしたらビクビク案件。

 

しばらく見てたら虫が車両後方側に侵攻した。その瞬間、5,6人一気に立ち上がって「ひゃああ〜〜」とか言いながら隣の車両に避難していった。もうね、車両内大混乱。普通にハイジャック事件ですよこれ。そんな中、一筋の光が差し込んだ。乗務員だ。虫の方へと歩みを進めてくるではないか。この時ばかりは"乗務員"と書いて"メシア"と読んでもいいくらいだった。頼む!メシア!やってくれ!と思っていたが、

 

 

 

 

 

 

 

メシア「おー。デカいやつだなー。」(この後所定の位置に帰る)

 

 

 

 

 

 

オイイイイイイイイ!!!

虫はどうすんだよおおおおお!!??!?

 

なーに帰っちゃってんの。なんでこっち来たんだよ。人間不信になるかと思ったわ。一筋の光返せコラ。

とか不満爆発させてたら、虫がメガネ君のほうに飛んで消えた。オイオイ嘘だろ?

 

 

 

 

 

 

 

オッサン「メガネ君、虫付いとるで」

 

 

 

 

 

 

 

メガネ「あああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 

 

死人が出ました。これはダメ。こんなんされたら私も死ぬ。メガネ君発狂ですよ。そんなメガネ君を落ち着かせて、オッサンがメガネ君に付いたデカい虫を素手で捕獲。ホントのメシアこっちだったわ。虫をガッシリ掴んで乗務員の方へ歩いていったオッサンの背中めちゃくちゃカッコよかった。そして、虫は窓から逃がされて車両内に平和が訪れましたとさ。

 

っていうお話でした。

ホントに虫は苦手。なんだよあの柄。虫は今すぐに全滅しろって言いたいけど、大の虫好きで知られる香川照之に「ファックユー!ぶち殺すぞゴミめら!」ってブチ切れられそうなので虫disはこの辺にしときます。

 

 

おしまい